メゾンエルメスは10月28日から、8階ギャラリースペース
「フォーラム」で「木村伊兵衛のパリ」展を開催している。
木村伊兵衛は「ライカ使いの名手」として知られる写真家で、
晩年は写真雑誌「アサヒカメラ」誌面のコーナー
「ニューフェース診断室」で実写担当ドクターを勤めた。
1974年逝去。
同店増床に伴い、これまで閉鎖していたフォーラムの
リニューアルオープン後初の展覧会となる同展は、
木村伊兵衛が1950年代のパリをカラーで捉えた写真展。
今夏出版された「木村伊兵衛のパリ Kimura Ihei in Paris:
Photographs, 1954-1955」(朝日新聞社)で紹介されている
作品の中からセレクトした約100点を展示する。
写真は50年代のポジフィルムをデジタル化、インクジェット
でプリントした。空間デザインは、「iittala(イッタラ)」「ドリアデ」
などのインテリア企業とデザイン活動を展開している
インダストリアル・デザイナー、コンスタンティン・グルチッチさん
が担当。写真を大きく引き伸ばしたものや、パリの庭やカフェ
の軒先にある典型的なテーブルの形に着想を得たという大きな
テーブル6台の上に額装された写真を展示している。
グルチッチさんは「『木村伊兵衛のパリ』の写真群を見た際、
プライベートで親密な木村の視点を感じ非常にパーソナルな
世界をイメージした。家の中にある書斎や暖炉の上などに
額装された家族の写真が置かれているような情景を思い描き
ながらあえて壁面を使用せず、フォーラムならではの作品との
出会いの場を作りたいと考え、展示空間をデザインした」という。
今年のエルメスのテーマは「エール・ドゥ・パリ(パリの空気)」。
リニューアルに改めてフォーカスをあてたプログラムを紹介している。
開催時間は11時~19時。最終入場は18時30分。来年1月21日まで
で、会期中は無休(11月15日、12月30日~1月2日、1月17日は除く)。
入場無料。また、10階のプライベートシネマ「ル・ステュディオ」では、
60年代を代表するヌーヴェル・ヴァーグ作品「パリところどころ」を
上映中。毎週土曜のみ上映、要予約。(平日9時30分~18時)
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