神戸2億円/大阪4億円
関西で分譲価格が1億円を超える「億ション」
が増えている。神鋼不動産など3社が神戸市のJR
新神戸駅前に建設中の「ジークレフ新神戸タワー」
(292戸、12月分譲予定)には、2億円を
超える住居が住居部分最上階の41階に2戸
含まれる見通しだ。京都でも地価の上昇を背景
に億ションが相次いで売り出され、一部の富裕層
や企業が高額物件を購入しているようだ。
「ジークレフ新神戸タワー」の2億円超の物件は、
専有面積が約200平方メートル以上で、神戸の
夜景の眺望などがセールスポイントだ。「景気が
回復し、高額物件でも売れる見通しがついた」と
販売関係者は話す。
不動産経済研究所大阪事務所によると、1995年
に阪神大震災に見舞われた神戸では、96年以降
は2億円を超える物件は2002年と05年に1戸ずつ
販売されただけだった。
高層マンションが相次ぐ大阪市内では、オリックス・
リアルエステートなどが手がける大阪・福島の大阪
大病院跡地の「ザ・タワー大阪」(560戸うち分譲480戸)
で、最上階50階の1戸が6月に4億5000万円で
売り出された。8倍の申し込みがあったという。
京都市内でも5月、中堅不動産会社が最高価格
約1億8000万円のマンションを分譲。さらに8月
にも同約1億1000万円の億ションが発売され、
最高額の部屋は売り切れた。京都で億ションが
開発される背景には「京都の中心部はマンション
用地として希少性が高い」(大手不動産)のに加え、
京都の地価上昇がある。
7月1日時点の基準地価で、京都府内の商業地の
平均上昇率は前年比3・1%と、全国3位の伸び率
だった。価格の先高感を裏付けるように、京都
では中古価格が新築を上回る現象も一部で出
ている。
同事務所によると、近畿ではここ数年、年間60戸
程度の億ションが分譲されていた。今年は1~9月末
ですでに60戸に達し、さらに10~12月に数十戸
の販売が見込まれている。購入しているのは個人
だけでなく、「社宅代わりや接待用のゲストハウス
として活用する企業も目立つ」(業界関係者)という。
ただ、高層マンションラッシュの大阪市内では好立地
の用地が乏しくなっているほか、郊外の物件を中心
に売れ行き不振を懸念して販売業者が発売戸数を
絞り込む動きも出始めている。
近畿の10月末の在庫戸数(マンション全体)は前月末
より376戸多い4064戸と、7か月ぶりに4000戸を
超えた。このため、不動産業界では「今後億ションの
分譲、購入がさらに増えるかどうかは不透明だ」との
見方が多い。
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