世界の富裕層が保有する資産残高は2006年に
前年比11.4%増の37兆2000億ドル
(約4571兆円)に拡大した。
米メリルリンチとコンサルタント大手キャップジェミニ
の調査で明らかになった。
中国やインドなど新興諸国をけん引役として世界経済
の成長が続いたほか、堅調な企業業績や活発な株式
新規公開(IPO)などで欧州、アジア太平洋、
ラテン・アメリカ地域で株式市場の時価総額が急拡大
したことが背景。
資産残高が2ケタの増加率を記録したのは7年ぶりという。
同調査によると、100万ドル以上の純資産(居住用
不動産を除く)を保有する「富裕層個人」の人口は
8.3%増加し、950万人に達した。
3000万ドル以上の純資産を持つ超富裕層の人口は
11.3%増の9万4970人となった。
富裕層人口の増加率が最も高かったのは21.2%を
記録したシンガポールで、20.5%のインドが続いた。
景気拡大が続いている日本でも富裕層人口は5.1%
増え、147万7000人になった。
キャップジェミニ・フィナンシャル・サービシスの
グループ・ディレクター、バートランド・ラバイッシエ氏
は「2005年を富裕層資産が国際的なファンド投資に
向かった年だったとするなら、2006年は新興国経済圏が、
海外からの直接投資、おう盛な国内需要および株価上昇
などで大きく飛躍し、新しい時代の到来を告げた年と言える」
とコメントしている。
富裕層の資産配分については、オルタナティブ(代替)
商品の比率が低下した一方で不動産投資の比率が増えた。
同調査によると、国際的な開発事業への関心の高まり、
国際的ファンドの好成績、リスク低減の観点などから
「富裕層による資産の世界的分散化傾向は2006年
も続いた」という。
同調査は2007年について「成熟経済諸国の経済成長
がより緩やかになるため、世界の経済成長は鈍化する」
とみているが、2011年には富裕層の資産残高が
51兆6000億ドルに拡大すると予想している。


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