仙台市のJR仙台駅周辺で、分譲のタワーマンション建設が相次いでいる。
駅の半径500メートル圏内に、12―31階の7棟(総戸数約1000戸)が2009年までに建ち、活発な都市開発をけん引している。
一方で供給過剰を懸念する声もあり、開発各社は「タワー決戦」の様相を呈している入居者獲得にしのぎを削る。
三菱地所が青葉区五橋1丁目に建築しているパークハウス仙台五橋タワー(23階)は11月の完成。西側には、住友不動産のシティタワー仙台五橋
(28階)が08年4月に完工する。
若林区五橋3丁目では、アパグループが3棟の
アップルタワーズ仙台(30、19、18階)を同年9月
までに完成させる。
隣にホテル(20階)も建ち、4棟のビル群が形成される。
駅を挟んで東側の若林区新寺1丁目には、三井不動産
レジデンシャルと東京建物が2棟のミッドプレイス
仙台タワー&レジデンス(31、12階)を建築中。
09年9月の完成を目指す。
間取りは主に3LDK、4LDKで、価格は3000万―4000万円台
が中心。
中には、2000万円を切る低価格な物件もあれば、高層階
には1億円を超す「億ション」もある。
市中心部はタワーマンションのほか、高層オフィスビルの建設
ラッシュが続き、地価を引き上げ、開発のミニバブルに沸いている。
市内の不動産関係者は「マンションがこれほど大量供給される
のは仙台では過去に例がなく、市場の活況を引っ張っている」と
指摘。
その一方で「供給過剰の印象は否めず、勝ち組、負け組が
出てくる」と見通す。
開発各社とも眺望の良さや免震構造、豪華な設備を売りにし、
PRに余念がない。
天然温泉を引き込むなどし、差別化も図る。
入居募集が本格化しているパークハウスは現時点で約8割の
入居率を獲得。開発各社は「業界内で『タワー決戦』と言われる
ほど、競争が激しい。生き残るために特徴を前面に出し、
入居者獲得につなげたい」と話す。